将来、国際的な研究プロジェクトにリーダーシップを発揮できる若い優れた才能を育成することも、自然科学研究機構の大きな役割です。機構では、第一線の研究者による研究指導と、特色ある実験装置等を生かして、若手研究者の育成に努めています。
大学院教育として、総合研究大学院大学との緊密な連携と協力のもとに毎年およそ200名の大学院生が機構内で研究活動を行っており、そのうち約30名が外国人留学生となっています。
また、国内外の大学・研究機関に所属する若手研究者を対象とした各種のセミナー、研修会を数多く開催し、研究者コミュニティーの知識や技能の向上、アジアを中心とした次世代の自然科学を担う若手研究者のネットワーク構築を目指しています。
国際実習コース
2006年度より、「国際実習コース(International Practical Course)」が基礎生物学研究所で開催されています。同研究所では、大学院生以上の若手研究者向けに最新の実験技法を習得させる「バイオサイエンストレーニングコース」という短期集中コースを過去20年にわたり毎年開催してきましたが、2006年度から、従来のコースのノウハウを生かしつつ、国外の若手研究者も対象に含めた新しい国際型のプログラムに発展させました。
第1回国際実習コース(2007年1月15日〜24日開催)では、「Developmental Genetics of Zebrafish and Medaka(ゼブラフィッシュとメダカの発生遺伝学)」をテーマに、アジア地域を中心とした若手研究者及び大学院生に対して、機構内外の研究者を講師に迎えて最先端の研究技法や知識の指導・実習が行われました。本コースには定員の3倍の申し込みがあり、その中からコースの高度な実習レベルに適した10名の優秀な学生や若手研究者が選ばれました。プログラムは全て英語で行われ、所内に新設された実習専用実験室にて実習が行われました。
参加者達は、第一線の講師によるレクチャーと指導、初めて触れる最新鋭の顕微鏡装置等を用いた実習、参加者同士のディスカッションなどの充実したカリキュラムに大いに刺激を受けるととともに、国境を越えた若手研究者の親交を深めていました。他方、主催者側にとってもアジア各国の研究・教育レベルが想像以上に向上していることを実感し、手応えを感じるコースとなりました。
本コースを通じて参加者が習得した知識や技術は、所属機関に持ち帰られ、研究技術の向上や日本との研究連携の推進、若手研究者のネットワークの発展に大きな成果をもたらすものと期待されています。
「International Practical Course」





