平成23年3月22日
東日本大震災に被災された皆様、自然科学研究者の皆様へ
大学共同利用機関法人自然科学研究機構長 佐藤 勝彦
東北地方太平洋沖地震により、被災された皆様に心よりお見舞い申し上げます。この度の震災は未曾有のものであり、新聞等の報道によれば亡くなられた方、行方不明の方の人数は2万5千人を越えております。また被災地で厳しい環境に耐えながら避難所生活を強いられている方も30万人を越えています。 被災されました方々、ご家族の皆様には心からお見舞い申し上げます。また、お亡くなりになられた多くの方々のご冥福をお祈りします。加えて福島原子力発電所原子炉の破損により放射性物質が漏出し、近隣の住民は避難を強いられております。今国民は放射性物質の汚染による健康被害をおそれ、不安な生活をおくっています。自然科学研究機構は放射線量計、防災用品の提供など文部科学省が行う支援に協力してきておりますが、今後ともできる限りの支援に努める所存です。
今回の大震災では東北地方や関東の多くの大学、研究機関が被災し、甚大な被害を受けております。自然科学研究機構は大学共同利用機関法人として、全国の国公私立大学と連携し自然科学の研究を推進してまいりましたが、被災された大学の研究活動を支援・援助することは大きな責務と考えております。本機構の基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所では被害を受けられた研究者の皆様の研究教育活動の早期回復を支援するために、東北地方太平洋沖地震被災研究者支援「共同利用研究特別プロジェクト」を立ち上げております(子細は各研究所ホームページトップをご覧ください。)。
国立天文台は岩手県水沢VLBI観測所において20m電波望遠鏡が損傷を受けるなど被害を受けており、正確な状況の把握に努めているところです。三鷹地区においても大震災に伴う計画停電のため、天文データセンターの解析システム、共同利用機器を、また天文シミュレーションプロジェクトのスーパーコンピュータシステム(XT4およびSX9)を停止しております。全国の研究者にはご迷惑をおかけしておりますが、今後の計画停電の状況を見ながら、国立天文台で方策の検討を進めているところです。
今後とも、大学共同利用利用機関法人として被災された研究者の支援、また施設の共同利用を円滑に進めるよう努力する所存です。