▲先頭に戻る

機構長挨拶

就任のご挨拶

自然科学研究機構長 小森 彰夫 この度、佐藤勝彦前機構長より引き継ぎを受け4月1日より機構長に就任いたしました。
 自然科学研究機構は、国立天文台、核融合科学研究所、基礎生物学研究所、生理学研究所、分子科学研究所の5研究所で構成されており、大学共同利用機関として研究者コミュニティーの総意の下、各研究所の役割と機能の充実を図り、それぞれの専門分野における最先端研究を精力的に推進してまいりました。また、自然科学のさらなる解明を目指して異分野の連携を図り、新たな研究領域の開拓を図るため、5研究所が一つの法人となったメリットの一つとして機構に新分野創成センターを設置しております。この成果として、昨年度にはアストロバイオロジーセンターが発足し、宇宙における生命の起源と進化に関する研究という新分野を創成することができました。
 本年度から始まる機構の第3期中期計画には、数値目標を設定したものも含め様々な目標が掲げられています。その中でも、異分野間の連携研究をこれまで以上に推進し、新分野を開拓していくことが、大きな目標として記載されています。これは、全国の大学が、大学改革の一環として部局を超えた組織改革を行い、従来の専門分野に囚われない新しい研究の進展を図ることを目指していることと軌を一にしています。機構の場合、5研究所の壁を取り外すことは現時点では難しいため、代わりに、機構の最も重要な機能である共同利用・共同研究を、各研究所がこれまでのように独立して行うのではなく、機構として実施する新共同研究体制を構築したいと考えています。この体制を導入すれば、実質的に研究所の壁は取り払われ、異分野間連携研究を謳わなくとも、分野を問わず国内外の研究者・院生が参加できることになります。これにより、それぞれの専門分野の共同研究を大きく進展させることはもちろん、新しい研究・分野の開拓・創成も望めることから、新分野創成センターに加えて、機能強化の強力な促進策と言えます。
 また、第3期中期計画では、外国人や女性の研究者の雇用などに関して、数値目標が設定されていますが、これらは、各研究所が融通しあい、機構全体としてクリアしなければ実現できないと思われます。このように、機構で種々の施策を実現するには、今後これまで以上に機構全体で十分に協議・納得した上で実施すること、即ち研究所の壁を取り払った運用を行うことが肝要と考えています。
 自然科学研究機構では、各分野において世界最高峰の学術研究を行うとともに、21世紀に相応しい学問を創成し、社会へ貢献することを目指して参りたいと思います。引き続き、自然科学研究機構にご支援とご鞭撻を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

平成28年4月
自然科学研究機構長 小森 彰夫