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第10回若手研究者賞記念講演

印刷用ページを表示する 更新日:2021年7月20日更新

講演後にお寄せいただきました質問と先生たちからの回答をまとめました!皆様ぜひ下記リンクよりご覧ください。

【Q&A集】第10回若手研究者賞記念講演​

受賞者の皆さんの講演動画を公開を終了しました。

各講演者のプロフィール紹介ページはそのまま閲覧できます。

国立天文台:レオネルディ・マテオ先生

核融合科学研究所:河村 学思先生

基礎生物学研究所:キム・ウンチュル先生

生理学研究所:小林 俊寛先生

分子科学研究所/生命創成探究センター:矢木 真穂先生

第10回若手研究者賞受賞記念講演会は終了いたしました。皆様、アーカイブを含め、たくさんのご視聴をいただき、心より御礼申し上げます。来年度もどうぞお楽しみに!

 

自然科学研究機構では、新しい自然科学分野の創成に熱心に取り組み成果をあげた優秀な若手研究者を対象として「自然科学研究機構若手研究者賞」を授与しています。第10回授賞式に伴い、受賞者5名による講演会を開催します。様々な分野の最先端の研究について紹介する、高校生から大人までお楽しみいただける講演会を、今年はオンラインにて開催させていただくことになりました。

講演の後は、川合眞紀 分子科学研究所長が5名の受賞者を交え、10年後の科学の未来を徹底予測するパネルディスカッションを開催します。皆様ぜひご参加ください。

 

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開催概要

タイトル:

次世代の研究者達へ、今私たちが伝えたいこと
―自然科学研究機構若手研究者賞記念講演―

日時:

2021年7月20日(火曜日)13時00分~17時00分
(パネルディスカッション 16時05分〜16時30分)

視聴方法:

YouTube LIVEにてライブ配信!(URLは後日公開します)

当日はこのページからもご覧いただけます(事前申し込み不要)

参加費:

無料 

主催:

大学共同利用機関法人 自然科学研究機構

講演内容:
※講演内容は変更となる場合がございます。

『重力波で宇宙のささやきを聴く』レオナルディ・マテオ先生(国立天文台 助教)

LEONARDI Matteo_photo

 

レオナルディ先生の詳しいプロフィールやメッセージはこちらから

 

光の量子性を制御する

 2015年に初めて重力波が検出されて以来数年の間に、多くの重力波が発見されました。これらの発見により、私たちの宇宙をより深く理解することができ、中性子星連星やブラックホール連星、そしてそれらがどのように合体するのかなど、多くの情報を得ることができました。こうして、「重力波天文学」という新しい分野が登場しました。

 重力波を観測するための望遠鏡は非常に大きくて複雑で、アメリカに2台のほか、イタリア、日本に1台づつ、と世界に4台しかありません。重力波をより多く発見するためには、常に望遠鏡を改良する必要があり、そのためには、望遠鏡に使われる光の量子的な性質をうまくコントロールする必要があります。この技術は「周波数依存スクイーズ」と呼ばれるもので、国立天文台で初めてこれを実現しました。

 この結果がどのようにして得られたのか、また重力波望遠鏡にどのような影響を与えるのかを説明します。

​<研究テーマ>

Development of Frequency Dependent Squeezing to Improve the Sensitivity of Gravitational Wave Telescopes

(重力波望遠鏡高感度化のための周波数依存スクィージング技術開発)

 

『枯渇しないエネルギー源「核融合」の実現にコンピュータで挑む​​』河村 学思先生(核融合科学研究所 助教)

KAWAMURA Gakushi_photo

 

河村先生の詳しいプロフィールやメッセージはこちらから

 

シミュレーションで見る核融合プラズマ

 枯渇する心配のないエネルギー源と聞いて、どう感じるでしょうか?電気はあって当たり前のインフラですから、生活がすごくよくなるというものではないかもしれません。でも、文明の持続・発展に必要不可欠なものを未来のために作る研究だ、と言い換えると、わくわくしませんか?

 水素の核融合反応を持続的に安全に起こすために、装置内にプラズマという高温のガス(と書くとウソになるのですが講演ではきちんと説明します)を閉じ込めて、その中で反応を起こさせ、燃えカスであるヘリウムを回収します。原理はこれだけなのですが、一筋縄ではいきません。どう難しいのか、どのくらいまで来ているのかなどをご紹介します。

 研究には実験・シミュレーション・理論など、さまざまありますが、私が行っているのはコンピュータを使ったシミュレーションです。どのように計算でプラズマを予測するのか、実験でどのように検証するのかなどを、最新の結果を使ってご紹介します。

<研究テーマ>

Three-dimensional transport modeling of peripheral plasma in fusion devices

(核融合装置における周辺プラズマの3次元輸送モデル研究)

 

『植物も眩しい時がある​』キム・ウンチュル先生(基礎生物学研究所 助教)

KIM Eunchul_photo

 

キム先生の詳しいプロフィールやメッセージはこちらから

 

植物が光の条件に応じて光合成を調整するしくみ

​ 植物の光合成は、水から酸素を作ること、そして大気の二酸化炭素から糖などの有機物を作ることで地球の生態系を維持している重要な反応です。光はこの光合成を駆動するエネルギー源であり、植物は光を効率的に使うためのしくみを持っています。しかし、「強すぎる」光は植物にダメージを与えるため、光が強い時にダメージを減らすしくみも持っています。

 本講演では、植物が光の条件に応じて光合成を調節するしくみについてお話しします。そして、最近私たちの研究チームが解明した新たな調節しくみ「タンパク質の配列形態変容による集光性質の調節」をご紹介します。

<研究テーマ>

Regulation mechanisms of light-harvesting systems in photosynthetic organisms

(光合成生物の集光システムにおける調節機構の研究)

 

『多能性幹細胞を使った臓器の再生』小林 俊寛先生(生理学研究所 助教)

KOBAYASHI Toshihiro_photo

 

小林先生の詳しいプロフィールやメッセージはこちらから

 

​体ができるまでの巧妙な作り方を利用する!

 ​​私たちの身体は約 37 兆個の様々な種類の細胞から構成されていますが、元はたった一つの受精卵です。私が研究で扱っている胚性幹細胞 (ES細胞) や人工多能性幹細胞 (iPS 細胞) は総称して“多能性幹細胞”と呼ばれ、その受精卵に極めて近い特徴を持っています。

 多能性幹細胞は生体のあらゆる細胞になれる能力を保ったまま、試験管内で無限に増やすことができることから、目的の細胞を大量に作ることができる可能性を秘めており、創薬や再生医療に利用されつつあります。しかし目的の細胞を作るには、受精卵が周りの環境や刺激に応じてどのような運命を辿って目的の細胞になるかという胚発生過程を知ることが不可欠です。また移植医療に使えるような大きさの臓器をまるごと試験管内で作り出すのは難しいとされています。 

 本講演では、私がこれまでに進めてきた多能性幹細胞と動物の受精卵を使った動物の発生を知る研究と、それを利用した組織・臓器の再生研究を紹介したいと思います。

<研究テーマ>

Understanding early embryogenesis using pluripotent stem cells and its application to organ regeneration

(多能性幹細胞を用いた初期胚発生の理解とその臓器再生への応用)

 

『タンパク質の“かたち”から病気のメカニズムを探る』矢木 真穂先生(分子科学研究所 / 生命創成探究センター 助教)

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矢木先生の詳しいプロフィールやメッセージはこちらから

 

アルツハイマー病の発症に関わるアミロイド形成タンパク質の構造研究

 私たちのからだの中では、多くのタンパク質がはたらいています。タンパク質は、もともとはアミノ酸がつながったポリペプチド鎖のひもですが、正しく折りたたまれて固有のかたち(立体構造)をもつことで、機能を発揮しています。一方、タンパク質のかたちが壊れて凝集してしまうと、タンパク質はうまく機能できずに病気を引き起こすことがあります。アルツハイマー病も、タンパク質が多数積み重なって「アミロイド線維」と呼ばれる凝集体を形成し、脳内に蓄積することによって引き起こされる病気の一つです。

 私は、タンパク質のかたちや集合様式の変化を捉えることにより、アルツハイマー病の発症メカニズムを解明したいと考えています。また、アミロイド線維のかたちを標的とした創薬展開を目指しています。

 本講演では、膜の上でアミロイド線維ができる仕組みや、宇宙空間でつくったアミロイド線維のかたちについて、研究成果をお話ししたいと思います。

<研究テーマ>

Molecular assemblies of amyloidogenic proteins

(アミロイド形成タンパク質の分子集合機構)

 

プログラム

 

開  式
13時00分  挨拶  自然科学研究機構長 小森 彰夫
記念講演
13時05分~13時35分 『重力波で宇宙のささやきを聴く』レオナルディ・マテオ(国立天文台 助教)
13時40分~14時10分 『枯渇しないエネルギー源「核融合」の実現にコンピューターで挑む』河村 学思(核融合科学研究所 助教)
14時15分~14時45分 『植物も眩しい時がある​』キム・ウンチュル(基礎生物学研究所 助教)
14時50分~15時20分 『多能性幹細胞を使った臓器の再生​』小林 俊寛(生理学研究所 助教)
15時25分~15時55分 『タンパク質の“かたち”から病気のメカニズムを探る』矢木 真穂(分子科学研究所 助教)
パネルディスカッション
16時05分~16時30分

「10年後の科学を徹底予測!現在の若手研究者たちが考える未来」

 司会:川合 眞紀(分子科学研究所 所長 / 自然科学研究機構 理事)

閉  式
16時30分  挨拶  自然科学研究機構 理事 川合 眞紀

ポスター・チラシ・要旨集

 

ポスター

 

10wakate_poster

poster [PDFファイル/2.25MB]

 

チラシ


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flyer [PDFファイル/2.02MB]

要旨集

 

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第10回若手研究者賞要旨集 [PDFファイル/4.46MB]

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