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マイヨール博士、ケロー博士、ノーベル物理学賞受賞おめでとうございます

印刷用ページを表示する 更新日:2019年10月8日更新

このたび、ミッシェル・マイヨール博士、ディディエ・ケロー博士がノーベル物理学賞を受賞されました。

マイヨール博士からは、機構のアストロバイオロジーセンター創設の際にお祝いのメッセージをいただいており、

機構としても嬉しく思っております。

 

アストロバイオロジーセンター開所式におけるマイヨール博士のインタビュー

http://abc-nins.jp/news/332/


アストロバイオロジーセンター長 田村元秀のメッセージ

私たちの太陽以外の恒星のまわりの惑星(系外惑星)が観測的に実証されたのは24年前のことでした。
この短い期間にも、約4000個を超える系外惑星が発見され、系外惑星の研究は、天文学・天体物理学・惑星科学において最重要課題の一つとなりました。

系外惑星は、アストロバイオロジーのテーマである「宇宙における生命」の存在可能(ハビタブル)な場としても有望で、その研究は、科学分野の枠を超え、一般社会への影響も大きく、21世紀においてさらに発展すると期待されています。

このような研究発展の契機となったのは、1995年のマイヨール博士とケロー博士の、太陽に似た恒星「ペガスス座51番星」を周回する木星型巨大惑星の発見でした。
発見された惑星は、太陽系には存在しない高温の巨大惑星(ホットジュピター)であったことは驚きに拍車をかけました。
これは、惑星の公転運動による主星の速度ふらつきを人が走る程度の速さで高精度に測定するドップラー法と呼ばれる手法を用いて行われました。

この発見をきっかけに様々な独立な観測方法が成功し、最近の米国のKepler衛星によるハビタブル惑星の保有率推定や、日本のすばる望遠鏡による系外惑星を直接に写す直接撮像の成功などにも繋がりました。

マイヨール博士らの研究は、太陽系が唯一のサンプルだった「惑星の形成や進化」の理解に極めて大きなインパクトを与え、将来の系外生命観測への期待を高め、何よりも、地球や木星のような惑星系は太陽系以外にも存在していることを初めて物理的に示し、世界観の変革を人類に与えた、と言っても過言ではないでしょう。

この新しい分野の同じ専門の研究者として、系外惑星の観測がノーベル物理学賞を授与される科学の重要分野となったことは感慨深く、誠に喜ばしいニュースです。

マイヨール博士、ケロー博士、この度の受賞、本当におめでとうございました。

アストロバイオロジーセンター長 田村元秀