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構成・参画大学

更新日:2023年1月12日更新

名古屋大学低温プラズマ科学研究センター

名古屋大学低温プラズマ科学研究センタープラズマ分野の最先端を担う研究者と、医農分野を先導する研究者が連系して、プラズマバイオ研究を進めています。また名古屋大学では、プラズマバイオ研究に資するさまざまな大気圧低温プラズマ装置や計測装置を有するだけでなく、各々の装置の自律制御システム開発を担っています。特に、波長可変レーザー装置を用いた大気圧プラズマ中の電子や活性種の挙動の時空間分解計測や、プラズマ照射した液体中での短寿命および長寿命の化学種のリアルタイム計測を行い、プラズマと液体との相互作用を統合的に解明するべく、研究を進めています。さらには、これらの活性種と、生体との相互作用を系統的に解析し,卵巣癌や胃癌などによる腹膜播種性転移の治療や、眼科系疾患である加齢黄斑変性治療、再生医療などに寄与する研究を推進しています。

九州大学プラズマナノ界面工学センター

九州大学プラズマナノ界面工学センター学内共同教育研究センターであるプラズマナノ界面工学センター(2010年10月発足)は、国際的中核研究拠点として、低温プラズマと熱プラズマの基礎と応用に関する体系的研究を推進するとともに、世界を先導する人材を育成しています。本センターではすでに薄膜形成とナノ粒子合成で顕著な成果を有しており、それを用い次世代のULSI・太陽電池・Liイオン電池などを開発しています。さらに、プラズマを用いた高度な表面処理・バイオ・医療・農業応用など新分野開拓を積極的に進めています。中でもプラズマの植物応用に関しては特に注力して研究を推進しています。また、優れた外国人教員を招聘するとともに国際共同研究・産学連携も積極的に進めています。

 

東北大学大学院工学研究科非平衡プラズマ学際研究センター

東北大学大学院工学研究科非平衡プラズマ学際研究センター非平衡プラズマ学際研究センターでは、新たな学術領域が拡がっている非平衡プラズマを基軸とした学術融合研究により、環境共生型・低消費電力・医療福祉・食の安全・未来社会を実現するために、「プラズマメディカル科学部門」「プラズマアグリ科学部門」「プラズマフロンティア科学部門」「プラズママテリアル科学部門」の4つの部門を設置し、非平衡プラズマによる、1. 革新的細胞応答制御技術開発、2. 革新的農業技術開発、3. 次世代推進機開発、4.革新的ナノ材料創製を目指して、プラズマ装置の開発と各種計測システムの構築を行っています。

 

岐阜薬科大学

岐阜薬科大学​岐阜薬科大学は、2022年よりプラズマバイオコンソーシアムに参画しました。岐阜薬科大学では、低温プラズマの医薬学的応用を目指し、医薬品の患部への効率的な送達を可能にするプラズマを利用したドラッグデリバリーシステム(DDS)やバイオマテリアルの開発、さらに、薬学的な視点から抗腫瘍活性を有する大気圧プラズマ照射溶液の有効性・安全性を確保するための基礎研究に取り組んでいます。今後は、これらの研究をさらに発展させるとともに、プラズマ照射を有機合成法に適用した新規合成法の開発や、それを利用した医薬品の創成など、プラズマファーマシーの実現に向けて、プラズマを利用した新しい創薬研究を強力に推進していきます。

自然科学研究機構新分野創成センター

自然科学研究機構共同利用機関で構成されています。新分野創成センターはこの機構の特色を活かし、将来の自然科学研究の目標となる新しい学問分野を開拓することを目指して設置され、これまでにブレインサイエンス、イメージングサイエンス、宇宙における生命といったテーマで分野間融合的な研究活動を展開してきました。そして2018年4月より、新たに先端光科学研究分野とプラズマバイオ研究分野が設置されました。プラズマバイオ研究分野では、プラズマが生物に及ぼす様々な不思議な効果を分子・細胞レベルで明らかにするため、全国の研究者と連携したオールジャパン体制で研究活動を展開します。今後は、分野の垣根を越えたプラズマバイオの基礎研究を推進するとともに、世界的な研究の動向を把握し、研究連携ネットワークを強化・拡大していく予定です。