機構について
センター等
新たな異分野融合・新分野創成のために
自然科学研究機構は、機構に所属する5つの研究機関と直轄のセンターを設置・運営することで、全国の大学・研究機関の研究者に対し分野を越えた共同利用・共同研究の場を提供し、日本の大学・ 研究機関の研究力強化と新たな研究分野の創成に大きく貢献しています。
アストロバイオロジーセンター (Astrobiology Center:ABC)
アストロバイオロジーセンター(ABC)は、太陽系外惑星や、宇宙にいるかもしれない生物についての学際的研究を推進するために、2015年に設立されました。近年の太陽系外惑星観測の進展を契機に「宇宙における生命」を科 学的に調査し、その謎を解き明かすアストロバイオロジーの研究が喫緊の課題となっています。ABCは、異分野融合によりこの分野を発展させ、太陽系外の惑星探査、太陽系内外の生命探査、それらの探査のための装置開発を推進しています。
生命創成探究センター (Exploratory Research Center on Life and Living Systems:ExCELLS)
生命創成探究センターは「生きているとは何か?」という人類の根源的な問いの解明に向けて、生命の本質の理解を目指した研究を進めるべく、2018年4月に設立されました。最先端機器で生物を観察し(みる)、最新手法でデータを解析して(よむ)、生命の仕組みの解明を目指します。さらに構成的アプローチを取り入れ(つくる)、生命システムの本質に迫ります。「みる・よむ・つくる」のアプローチを基軸に、極限環境生命の研究者とも協力しながら、異分野融合型の研究を進め、生命の設計原理を探究しています。
国際連携研究センター (International Research Collaboration Center:IRCC)
機構内の各機関においてこれまで行ってきた国際交流活動の発展を背景に、海外機関と組織的に連携して分野や機関の枠を超えた取り組みをさらに発展させることを目的として、2018年8月に機構直轄のセンターとして設立されました。 IRCCには、天文物理学と核融合科学の融合分野である「アストロフュージョンプラズマ物理研究部門 (IRCC-AFP)」と、生物学における定量測定とイメージング技術を融合させる「定量・イメージング生物学研究部門 (IRCC-QIB)」の2つの部門が設置され、今後の研究のさらなる発展が期待されています。