イベント情報
第36回自然科学研究機構シンポジウム
データからオープンデータへ、さらにLinked Open Dataへ
武田 英明(たけだ ひであき,Hideaki TAKEDA)
情報・システム研究機構 国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授/研究主幹
□ 略歴
1986年3月 東京大学 工学部 卒業
1988年3月 東京大学 大学院 工学系研究科 修士課程 修了。
1991年3月 東京大学 大学院 工学系研究科 博士課程 修了。 工学博士。
1992年2月 ノルウエー工科大学 (Norwegian Institute of Technology, Norges Tekniske Hoegskole, NTH) postdoctoral fellow。
1993年4月 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 助手。
1995年4月 奈良先端科学技術大学院大学 情報科学研究科 助教授。
2000年4月 国立情報学研究所 知能システム研究系 助教授。
2006年4月 国立情報学研究所 情報学プリンシプル研究系 教授。
□ 講演要旨
データは作るだけでは価値が生まれてきません。使われてこそ価値が生まれます。研究で生まれたデータをオープンデータとして公開して、他の人に利用してもらうというのは今や学術においては基本的なこととなりました。しかし、ただWebに置いただけではオープンデータになるわけではありません。また使いやすい形で公開することも重要です。
本講演では、Webの創始者Tim Berners-Lee氏が提唱するオープンデータの原則(五つ星オープンデータ)を紹介します。その原則に沿ってデータを公開するはどういうことなのかを実例を使いながら紹介します。五つ星オープンデータで重要な点はまずライセンスです。利用しやすいライセンスをつけてデータを公開することで、多くの人が利用可能になります。次に重要なのはデータのフォーマットです。誰でも使えるデータのフォーマットが望ましいですし、さらにはデータ同士が繋がっている方がより利用しやすいです。
このためのフォーマットとしてLinked Open Data(LOD)があります。LODではWebページが世界中でつながり合っているように、データも相互に繋がり合う仕組みです。
□ 最近ハマっていること、趣味など
あまりないですが、アニメをたくさん見ています。