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イベント情報

第12回若手研究者賞受賞者紹介

二宮 太平(生理学研究所 助教)

講演テーマ『「社会的な脳」を探る』

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自己と他者は脳内でどのように表現されているのか

 私たちは自分の行動やその結果と同様に、他者の行動やその結果からも情報を得て、その後の自分の行動に活かしています。このような、他者に関する情報について知覚したり判断したりする脳の働きは、社会的な動物であるヒトにとって非常に重要ですが、その仕組みについては実はあまり分かっていません。

 この講演では、まず脳の中にある、他者に関する情報を処理する2つのシステムについて紹介します。その後、私がおこなってきたサルを対象とした実験を中心に、自己と他者の行動情報が脳の中でどのように表現されているのか、また他者の行動情報を処理・活用する脳の仕組みや、その仕組みがうまく働かなくなった時にどうなるかについて話をしたいと思います。

 

<略  歴>

2000年3月 福岡県立修猷館高等学校 卒業

2005年3月 大阪大学基礎工学部 卒業

2010年3月 大阪大学大学院生命機能研究科 一貫制博士課程修了

2010年3月 博士(理学)の学位取得(大阪大学)

研究テーマ:Investigation of neural basis for social action monitoring(社会的行動モニタリングの神経基盤の解明)

<研究者を目指したきっかけ>

 小さいころから自然科学に興味があったことは間違いないですが、振り返ってみて、研究を仕事にすること、さらには脳について調べることになったのはいろいろな偶然が重なったからとしか言いようがありません。将来について考えるのはもちろん重要ですが、若い時には特に、気になったことや、やってみたいと思ったことに時間をかけてほしいなと思います。

<自慢の一枚>

 ゴルジ染色という100年以上前から使用されている染色法で染めた、神経細胞の写真です。細胞の微細な構造まで観察することが可能な、美しい染色像を得られるのが特長です。15年ほど前、大学院生だった頃に研究とは関係なく、ひょんなことからこの標本を作製しました。それ以来、実習などいろいろな場面で活躍しています。

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<最近はまっていること、趣味など>

 研究は半分趣味だと思っています(自分にとって興味のあることに取り組む時間が多いので)。あとは家族や友人と外で遊んだりゲームをしたりしています。