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第13回若手研究者賞受賞者紹介

中島 王彦(国立天文台 特任助教)

略歴
2005年 長野県松本深志高等学校 卒業
2009年 東京大学 理学部 卒業
2011年 東京大学大学院 理学系研究科修士課程修了
2014年 東京大学大学院 理学系研究科博士課程修了,博士(理学)
2014年 スイス・ジュネーブ大学 研究員
2016年 ドイツ・欧州南天文台 日本学術振興会海外特別研究員
2018年 デンマーク・ニールス・ボーア研究所 フェロー
2020年 国立天文台 特任助教

 宇宙の夜明けを探る

130億年以前の星々の誕生から始まる酸素の進化

 私たちを含め、この宇宙に存在する物質は、元素を基本単位として構成されています。138億年前にビッグバンによって誕生した直後には、水素、ヘリウム、微量のリチウムといった軽い元素しかこの宇宙には存在しませんでした。では、現在私たちの周りに存在する重要な重い元素は、いつ、どのようにして作られてきたのでしょうか?その答えを探る最も直接的な方法は、遠方の宇宙を観測することです。光の速度が有限であるため、遠方宇宙から到達している光は過去の宇宙の情報を運んでいます。したがって、より遠方の宇宙の観測は、より過去の宇宙の姿を見ることに他ならず、元素合成の始まりを明らかにする上で重要です。しかし、遠方宇宙の観測には様々な困難が伴い、研究は容易ではありません。

 本講演では、ジェイムズ・ウェッブ宇宙望遠鏡による最新の観測データに基づく私たちの研究によって明らかとなった元素の進化、特に酸素に着目してお話します。

自慢の一枚

2023年11月に、今回の講演テーマでもある『初期の宇宙で急激に酸素が増加した痕跡を捉える』という成果を世界に先駆けて挙げることができました。この結果は記者会見・プレスリリースを通じてNHKや主要新聞にも取り上げられ、国内外へ広く報道してもらいました。写真は、記者会見時の様子です。(© 東京大学宇宙線研究所)

普段の中島先生はどんな人?

最近ハマっていることは、1歳の息子と2匹の猫と一緒に遊ぶことです。