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第13回若手研究者賞受賞者紹介

四方 明格(基礎生物学研究所 助教)

2002年 東京都立八王子東高等学校 卒業
2007年 東京理科大学 理工学部 卒業
2009年 東京理科大学大学院 理工学研究科 修士課程修了
2012年 九州大学大学院 生物資源環境科学府 博士後期課程修了,博士(農学)
2012年 九州大学 農学研究院 学術研究員
2014年 ミュンヘン工科大学 博士研究員
(日本学術振興会 海外特別研究員・特別研究員PD)
2017年 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 博士研究員
(日本学術振興会特別研究員PD)
2018年 科学技術振興機さきがけ研究者(光操作領域)
2018年 名古屋大学トランスフォーマティブ生命分子研究所 招へい教員
2019年 基礎生物学研究所 助教

細胞の中を覗いて読み解く植物のかたち

植物はどのように重力を感じるか

 わたしたちヒトや植物の体をつくりだしている細胞、その1つ1つが何かしらの役割をもっていると考えられています。細胞の中を覗くと、その複雑さに驚かされますが、一見して複雑な中にも、細胞小器官や様々な生体分子の配置や動きには規則性があることがわかってきます。わたしたちは、植物を研究材料として、これらの規則性からそれぞれの細胞のもつ役割を知り、そしてそれがどのようにして植物のかたちへと反映されるのかを調べています。

 陸上で生活する植物は、天に向かって茎や葉を広げ、地中に向かって根を伸ばしますが、これは植物が重力を感じて茎葉や根を成長させた結果です。本講演では、細胞の中を覗いて明らかにした、この仕組みを中心にお話ししたいと思います。

自慢の一枚

研究留学時にクリスマスパーティーで樽ビールの開栓を任された時の一枚です。ビールで有名なドイツでもミュンヘンは特に有名な所ですが、イベントで木樽のビールが出てくることがあります。手に持った木槌で蛇口を樽に叩き込むのですが、このあと蛇口を破壊する大失敗をして、辺り一面ビールだらけにしてしまいました。いまでは良い思い出です。

研究者を目指したきっかけ

物心ついた時には、(なぜか)科学者になりたいという夢をもっていました。身近にそういった職業の人はいませんでしたが、種から植物を育てたり、虫を見たり、理科の教育番組を真似て実験したり、モノを分解したりするのが好きな幼少時代でした。初めは漠然とした目標でも、疑問に思ったことをそのままにせず調べたり、色々な人と話す中で次第に形になっていくと思います。

普段の四方先生はどんな人?

ベランダ家庭菜園とメダカを家で飼育しています。息抜きというだけでなく、実験室以外で生き物を見ることで色々と気付きがあります。