イベント情報
第13回若手研究者賞受賞者紹介
四方 明格(基礎生物学研究所 助教)
細胞の中を覗いて読み解く植物のかたち
植物はどのように重力を感じるか
わたしたちヒトや植物の体をつくりだしている細胞、その1つ1つが何かしらの役割をもっていると考えられています。細胞の中を覗くと、その複雑さに驚かされますが、一見して複雑な中にも、細胞小器官や様々な生体分子の配置や動きには規則性があることがわかってきます。わたしたちは、植物を研究材料として、これらの規則性からそれぞれの細胞のもつ役割を知り、そしてそれがどのようにして植物のかたちへと反映されるのかを調べています。
陸上で生活する植物は、天に向かって茎や葉を広げ、地中に向かって根を伸ばしますが、これは植物が重力を感じて茎葉や根を成長させた結果です。本講演では、細胞の中を覗いて明らかにした、この仕組みを中心にお話ししたいと思います。
自慢の一枚
研究者を目指したきっかけ
物心ついた時には、(なぜか)科学者になりたいという夢をもっていました。身近にそういった職業の人はいませんでしたが、種から植物を育てたり、虫を見たり、理科の教育番組を真似て実験したり、モノを分解したりするのが好きな幼少時代でした。初めは漠然とした目標でも、疑問に思ったことをそのままにせず調べたり、色々な人と話す中で次第に形になっていくと思います。
普段の四方先生はどんな人?
ベランダ家庭菜園とメダカを家で飼育しています。息抜きというだけでなく、実験室以外で生き物を見ることで色々と気付きがあります。