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第14回自然科学研究機構若手研究者賞受賞記念講演

西海 望 (元:基礎生物学研究所,現:新潟大学 特任准教授)

西海 望 Nozomi NISHIUMI

元:基礎生物学研究所
現:新潟大学 特任准教授

<略歴>
2005年 東京都立国立高等学校卒業
2010年 東京農工大学工学部卒業
2012年 京都大学大学院理学研究科修士課程修了
2015年 京都大学大学院理学研究科博士課程修了
             博士(理学)の学位取得(京都大学)
             長崎大学水産環境科学総合研究科 特任研究員
2017年 岡崎統合バイオサイエンスセンター 特任研究員
2018年 基礎生物学研究所 NIBBリサーチフェロー
2019年 基礎生物学研究所 学振特別研究員(PD)
2022年 基礎生物学研究所 学振特別研究員(RPD)
2025年 新潟大学自然科学研究科 特任准教授

<受賞歴>
2015年 最優秀論文賞「Journal of Ethology 2015 Editor's Choice Award」
2020年 注目論文選出「Canadian Journal of Zoology 2020 Editor's Choice」
2020年 注目論文選出「Outside JEB, Journal of Experimental Biology」
2021年 日本動物行動学会賞「動物の行動における新たな現象の発見」
2024年 日本機械学会ロボティクス・メカトロニクス部門賞
     日本動物行動学会振興奨励賞
2025年 NIBB若手研究者賞一位


講演概要

 日常の中で私たちは何かと選択を迫られることがあります。失敗の許されない場面であれば、どう判断すればよいのか頭を抱えることもあるでしょう。弱肉強食の自然界では、多くの動物は生きのびるために、餌を捕え、かつ天敵から逃れなくていけません。その時、彼らもまた、失敗の許されない選択を迫られることになります。こうした生存を懸けた駆け引きは、捕食者と被食者のあいだで何億年にもわたって繰り広げられてきました。その熾烈な歴史の中で高度に洗練されてきた彼らの戦略は、生物進化の中で磨かれてきた叡智とも言えるでしょう。私は、動物の優れた行動戦略を明らかにすることを通して、生物進化の驚異の一端に触れたいと思い、これまで研究を行ってきました。本講演では、カエル、コウモリ、トンボなどいくつかの動物種を題材に、これまでの研究の取り組みを紹介します。講演を通して、動物の行動戦略の巧みさをお伝えできれば幸いです。

研究者を目指したきっかけ

 色々な職業に興味があったため、なかなか一つに決めきれませんでした。経営コンサルティングなどに目を向けることもあれば、航空業界に興味を持ったり、果てはパイロットになるためにアメリカの飛行機学校に入学したりもしていました。色々と巡るうちに、なんとなく自分には動物行動学の研究が一番性に合うと感じたため、研究者の道に進みました。

関連リンク

新潟大学 創生学部HP