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第14回自然科学研究機構若手研究者賞受賞記念講演

高橋 亘 (国立天文台 助教)

高橋 亘 Koh TAKAHASHI
自然科学研究機構 国立天文台 助教

<略歴>
2008年 筑波大学附属駒場高等学校 卒業
2010年 東京大学 理科一類修了
2012年 東京大学 理学部卒業
2014年 東京大学大学院 理学系研究科修士課程修了
2017年 東京大学大学院 理学系研究科博士課程修了
     博士(理学)の学位取得(東京大学)
     日本学術振興会海外特別研究員(ドイツ・ボン大学)
2019年 ポスドク研究員(ドイツ・マックスプランク重力物理学研究所)
2022年 東北大学 理学研究科 特任助教
2023年 国立天文台 助教(現職)
<受賞歴>
日本学術振興会 日本-スイス若手研究者交流事業(2015)
東京大学大学院 理学系研究科研究奨励賞 (2017)
Springer Poster Prize for Young Researchers (2018)
国際会議 Nuclei in the Cosmos 2018 での受賞


講演概要

 恒星の一生は非常に多様で、その未来はさまざまな要因によって左右されます。その中でも私は、「自転」と「磁場」という二つの性質が、星の一生にどのような影響を与えるのかを研究しています。
 恒星は、宇宙に浮かぶ巨大な"コマ"のような存在です。そしてそのコマは、磁場という「見えない力」をまとっています。磁場は身近な現象にも関わっている力ですが、実は恒星のような高温のプラズマでできた天体にとって、非常に大きな影響を与える重要な要素です。特に、星の内部で磁場がどのように角運動量を運び、自転の速度を変化させるのかは、ブラックホールや中性子星といった極限天体の起源を理解するうえで欠かせないテーマとなっています。
 今回の講演では、磁場は星の中の回転をどのように変えるのか、そしてその結果として星の表面の自転速度がどのように変化するのかについて、最新の研究成果を交えながらわかりやすくお話しします。

研究者を目指したきっかけ

 私は子どもの頃から、身のまわりのものごとが「どうしてこうなるのか」「どんなしくみで動いているのか」と考えるのが好きでした。今でも覚えているのは、ろうそくの炎をじっと見つめながら「どうやって光っているんだろう?」と考えていたことです。
 そういった「これはなんだろう?」「どうしてこうなるんだろう?」という素朴な疑問や好奇心を持つみなさんにとって、物理の研究者というのはとてもぴったりな仕事だと思います。

関連リンク

国立天文台科学研究部HP