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若手研究者賞

若手研究者賞 受賞者紹介 秦和弘先生

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秦 和弘 (HADA Kazuhiro 国立天文台 助教)

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<プロフィール>

2002年:島根県立松江南高等学校 卒業

2007年:名古屋大学 理学部 卒業

2012年:総合研究大学院大学 物理科学研究科天文科学専攻5年一貫博士課程修了、博士(理学)取得

2012年:ボローニャ電波天文学研究所 博士研究員

2013年:日本学術振興会 特別研究員

2016年:国立天文台 水沢VLBI観測所 助教 

 

<受賞歴>

・第31回 井上科学振興財団 井上研究奨励賞 (2015年2月、個人受賞)

・第28回 日本天文学会 研究奨励賞 (2017年3月、個人受賞)

・平成30年度 文部科学大臣表彰 若手科学者賞 (2018年4月、個人受賞)

・2020年 基礎物理学ブレイクスルー賞 (2019年11月、EHTメンバーとして共同受賞)

・岩手日報文化賞(2019年11月、ブラックホール撮影成果に対し水沢VLBI観測所として受賞)

・米国天文学会 Bruno Rossi Prize(2020年、EHTメンバーとして共同受賞)

 

<専門分野>

電波天文学

 

研究者を目指したきっかけ

 最初のきっかけは幼稚園から小学校低学年の頃です。当時色々な図鑑を見るのが好きで、中でも綺麗な星座や銀河の写真が満載の宇宙の図鑑がとびきりお気に入りでした。でも中学高校の間はほぼ宇宙のことは忘れていました。再び宇宙に思いが蘇ったのは大学受験など進路を考えはじめた頃でした。将来自分はどうなりたいのか?そういえば昔宇宙のことが好きだったなあ。ならば宇宙の研究者を目指せば仮に失敗しても(研究者になれなくても)人生に後悔はないはずだ。そうして大学から本格的に宇宙の研究者を目指す様になりました。(でもブラックホールの研究をするとは思ってもいませんでした、色々な巡り合わせですね)

 

自慢の一枚

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 私が特に注目して研究をしてきたM87銀河の中心にある巨大ブラックホールです。上部の画像がイベント・ホライズン・テレスコープ(EHT)によって撮影した銀河中心のブラックホールの電波画像、下部の画像が東アジアVLBIネットワーク(EAVN)にとって撮影したブラックホール近傍から高速で噴き出すジェットの電波画像です。EHT、EAVNともに私を含む国際チームが一丸となって推進する望遠鏡プロジェクトですが、こうした画像の取得に成功するまでには何年もの歳月がかかりました。(画像クレジット:EHT Collaboration, EAVN Collaboration)

 

趣味・最近ハマっていること

 勤務地が岩手ということもあり、東北の温泉巡りにはまっています。東北には泉質・ロケーションともに個性溢れる温泉が数多くあり、これまで100箇所以上は訪れました。ゆっくり温泉に浸かると頭が整理されたり新たな研究のアイデアが浮かんだりすることもあります。