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フュージョンエネルギー研究データの公開登録数が世界初の一千万件を突破しました

 核融合科学研究所では、大型ヘリカル装置(LHD)の実験データを2023年よりすべて公開して、オープンデータ・オープンサイエンスに積極的に取り組んでいます。オープンサイエンスでは、研究データが、見つけられる(Findable)、アクセスできる(Accessible)、相互運用できる(Interoperable)、再利用できる(Reusable)4原則(FAIR原則)が重要であり、各データに世界標準のデジタルオブジェクト識別子(Digital Object Identifier; DOI)をつけ、検索可能にすることが推奨されています。

  核融合科学研究所は、2023年から4千万件を超えるLHD実験の計測・解析データにDOI附与を開始しました。そして202412月には、研究データのDOI登録数として世界で初めて1千万件の大台を突破しました。1千万件という登録件数は、データ登録件数としては現時点において世界一の数字です。

  核融合研究は、装置に依存した実験データが多く、他分野と比べてデータ交換が活発とはいえませんが、近年のデータ駆動科学からの要請で、実験データの多様な学際利用が重要課題となっています。核融合科学研究所はこれに着目し、実験データ全てを公開クラウド上でアクセス可能にしたり、DOIを附与して見つけやすさを改善するなど、学際研究のほか産業界や市民サイエンスなど国内外のデータ利活用の場「プラズマ・核融合クラウド」を推進し、素粒子加速器物理や地球科学、バイオ等の分野と連携して、世界のオープンサイエンスをもり立てていきます。

  なお、この取り組みは、文部科学省「オープンアクセス加速化事業」による自然科学研究機構のオープンアクセス推進事業の一環として行われました。そして27日(金)、自然科学研究機構は報道関係者を対象としたプレス懇談会を開催し、データ登録を担当した核融合科学研究所の中西秀哉准教授より、本事業についての説明が行われました。

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報道陣の前で解説を行う中西准教授(核融合科学研究所)