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第28回 自然科学研究機構 川合眞紀 機構長プレス懇談会

第28回 自然科学研究機構 川合 眞紀 機構長プレス懇談会開催のご案内

自然科学研究機構(NINS)では、機構長のリーダーシップの下、情報発信の強化の一環として機構長主催のプレス関係者限定懇談会を定期開催しています。

2023年初の懇談会のテーマは「量子コンピュータ技術」です。近年、量子コンピュータ技術の躍進は目覚ましく、量子コンピュータに関する話題を耳にする機会を毎日のように実感されている方も多いのではないでしょうか。我々NINSにおいても、昨年世界に先駆ける革新的な研究成果が輩出され、国内外より多くの注目が集まる年となりました。数年前までは、はるか遠い夢の存在と思われていた量子コンピュータは、現在、実用化に向けた研究開発が世界的レベルで活発化しており、我々にとってしっかりと実体を伴った、極めてリアルな技術として確立されつつあります。
しかし、この量子コンピュータとは、一体どのようなものなのでしょうか。現在私たちが利用している従来型のコンピュータと何が違い、実現することでどのような未来を我々人類にもたらすのでしょうか。これらの疑問に対する解を持っている人物は、現役の研究の最前線にいる研究者の中でもそう多くないかもしれません。

そこで今回我々は、「2050年までに誤り耐性汎用量子コンピュータを実現せよ!日本が総力を上げて取り組む量子コンピュータ研究開発の今」 と題し、内閣府/科学技術振興機構(JST)が取り組む科学技術・イノベーション政策のひとつ「ムーンショット型研究開発事業」の研究開発プログラムに参画する3名の研究者による講演会を開催します。本会の中で、ムーンショットが掲げる目標である「2050年までに誤り耐性汎用量子コンピュータの実現」のために、今我々が乗り越えるべき課題と、乗り越えた先に研究者たちが目指す未来の姿について、最新の研究成果を交えながら講演を行います。難解そうに見える量子の世界について、ぜひこの機会に皆様も一緒に学び、考え、そして未来へ思いを馳せてみていただけましたら幸いです。

参加を希望される場合は、別紙の返信用紙に必要事項を記入し、NINS企画連携課までEメールにてお申し込みください。なおオンラインでの参加を希望される皆様には、後日担当者よりZOOMのIDとパスワードを別途送付させていただきます。

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日時:令和5年1月26日(木)
  14時より3時間程度(質疑応答含む)

申込締切:1月25日(水)17時必着

参加申し込み書にご記入の上、以下のメールアドレスへご送付いただけますようお願いします。

自然科学研究機構事務局
総務課企画評価係
Eメール:nins-pr@nins.jp

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なお、本講演会はプレス関係者を対象としたものです。申し訳ありませんが、一般のお客様のお申し込みはご遠慮いただけますようお願いします。




講演者情報(講演者の写真をクリックすると要旨を掲載した、講演者紹介ページへ飛びます)

講演1​ 「天文学の超伝導技術を量子計算機へ」

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鵜澤 佳徳(うざわ よしのり)

自然科学研究機構 国立天文台 教授

<略 歴>

1991東工大大学院修士課程修了後、郵政省通信総合研究所入所(超伝導研究室研究員)

2000博士(工学)学位取得(東工大)

2005 国立天文台准教授(総研大併任)

2014情報通信研究機構テラヘルツ連携研究室室長。2018年より現職。

 

講演2 「量子コンピュータ開発に不可欠なブレイクスルー 〜 超伝導方式の場合 〜」

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仙場 浩一(せんば こういち)

東京大学大学院 理学系研究科フォトンサイエンス研究機構特任教授

国立研究開発法人情報通信研究機構 未来ICT研究所 上席研究員

<略 歴>

1979東京大学 教養学部

1981より理学部物理学科

1983東京大学大学院理学系研究科(修士論文)「トポロジカルに乱れた系の電子状態(Penrose非周期的タイル上の電子状態)」(1983年Quasicrystalが発見)

1985年~2012年 NTT物性科学基礎研究所 超伝導基礎物性の研究に従事

(この間 2002年5月より1年間は、デルフト工科大学 客員研究員 モーイ(Mooij)教授率いるQuantum Transport(量子輸送)研究グループにて超伝導磁束量子ビットの研究に参加)

2012年~2013年 情報・システム研究機構 国立情報学研究所 FIRST量子情報処理プロジェクトに参画

2013年~2021年 情報通信研究機構(NICT) 未来ICT研究所 巨視的量子物理プロジェクト主幹

         (6月以降、本務は東京大学 NICT招聘研究員職は兼業)

2021年6月~現在 東京大学 大学院 理学系研究科附属 フォトンサイエンス研究機構

           東京大学-IBM Quantum ハードウェアテストセンター活動の牽引役

 

講演3 「量子スピード限界で動作する冷却原子型・超高速量子コンピュータの開発」

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大森 賢治(おおもり けんじ)

自然科学研究機構 分子科学研究所 教授

<略 歴>
1987年 東京大学工学部卒業
1992年 東京大学大学院工学系研究科博士課程修了・東京大学工学博士
1992年 東北大学 科学計測研究所 助手
2001年 東北大学 多元物質科学研究所 助教授
2003年 - 現在 自然科学研究機構 分子科学研究所 教授
2004年 - 現在 総合研究大学院大学 教授
2007年 - 2010年 分子科学研究所 分子制御レーザー開発研究センター長
2010年 - 現在 分子科学研究所 研究主幹
2015年 - 現在 文部科学省科学技術・学術審議会専門委員 量子科学技術委員会副主査
2019年 内閣官房イノベーション推進室 イノベーション政策強化推進のための有識者会議委員

<関連リンク>
大森教授レク動画「アト秒・ナノメートル精度の超高速量子シミュレータの開発と量子コンピューティングへの応用 」

参加申込書はこちらからダウンロードできます [Wordファイル/90KB]