イベント情報
栄光へのサイエンスステージ(第15回 若手研究者賞受賞記念講演会)
陳 以珊 (元:生理学研究所、現:和歌山県立医科大学 講師)

陳 以珊 CHEN I-Shan
元:生理学研究所
現:和歌山県立医科大学 講師
<略歴>
2003年 台湾道明高等学校 卒業
2007年 台湾高雄医学大学 薬学部 卒業
2009年 台湾高雄医学大学大学院 医学系研究科修士課程 修了
2014年 大阪大学大学院 医学系研究科博士課程 修了
博士(医学)の学位取得(大阪大学)
大阪大学大学院医学系研究科 特任研究員
2015年 生理学研究所 神経機能素子研究部門 特任助教
2021年 和歌山県立医科大学 医学部薬理学講座 講師
<受賞歴>
2018年 日本生理学会 第8回入澤宏・彩記念若手研究奨励賞
2024年 日本生理学会 第25回日本生理学会奨励賞
2024年 和歌山県立医科大学 令和5年度学術論文奨励賞
2025年 和歌山県立医科大学 令和6年度若手研究奨励賞
2025年 和歌山県立医科大学 令和6年度功績表彰(学術研究賞)
2026年 Ion Channel Modulation Symposium Tokyo 2026 Best Poster Award
講演概要
イオンチャネルは電解質の通り道であり、私たちの体内での電気信号を形成して、神経興奮や心拍、感覚受容などの生命活動をコントロールします。多くの医薬品はイオンチャネルの機能を調節して治療効果を発揮しており、ノーベル賞の薬「イベルメクチン」も塩化物イオンチャネルを活性化して寄生虫を死滅させます。今回の講演では、電気生理学的技術や遺伝子組み換え技術を用いたイオンチャネルの機能解析手法を紹介します。さらに、イベルメクチンをはじめとする複数の薬剤が、イオンチャネルへどのように作用して効果をもたらすのか、その仕組みを分かりやすく解説します。
研究者を目指したきっかけ
当初は単に「海外留学をしてみたい」という漠然とした憧れを抱いていたに過ぎませんでした。しかし、薬がどのように体内で効くのかというメカニズムを解き明かす研究に実際に触れ、その魅力に深く引き込まれました。仮説を立て、実験を通して未知の真実へと近づいていくプロセスは、大きな知的な興奮をもたらし、私を研究者の道へと導く原動力となりました。