イベント情報
栄光へのサイエンスステージ(第15回 若手研究者賞受賞記念講演会)
谷中 冴子 (元:分子学研究所、現:東京科学大学 准教授)


谷中 冴子 Saeko YANAKA
元:分子学研究所
現:東京科学大学 准教授
<略歴>
2008年 東京大学 工学部 卒業
2010年 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 修士課程 修了
2013年 東京大学大学院 新領域創成科学研究科 博士課程 修了
博士(生命科学)の学位取得(東京大学)
日本学術振興会 特別研究員(PD)
2015年 分子科学研究所 特任助教
2017年 分子科学研究所 助教
2022年 九州大学 大学院薬学研究院 講師
2024年 東京工業大学 フロンティア材料研究所 准教授
2024年 東京科学大学 フロンティア材料研究所 准教授
<受賞歴>
2011年 優秀賞 第4回 Merck Award for Young Biochemistry Researcher
2013年 日本核磁気共鳴学会 若手ポスター賞I
2013年 日本蛋白質科学会若手奨励賞
2016年 第32回井上研究奨励賞
2021年 令和3年度日本薬学会物理系薬学部会奨励賞
2024年 2024年度東工大挑戦的研究賞
講演概要
生命を理解するためには、目に見えないほど小さな世界を知ることが欠かせません。私の研究では、体を病気から守る「抗体」を、原子や分子のレベルで調べています。抗体には「糖鎖」という小さな部品がついており、常に動きながら抗体の働きを調整しています。このわずかな動きが、免疫の強さや薬の効果を大きく左右します。極めて小さな世界を深く理解することが、生命科学や医療の進歩につながっているのです。
研究者を目指したきっかけ
父がアカデミアの研究者だったこともあり、研究のある生活は身近で、小学生の頃から研究者になろうと思っていました。一方で、親にさえ「研究者は不安定だから避けたほうがいい」といわれることがあり、納得できませんでした。本当にそうなのか、どこまでが事実でどこからが思い込みなのかを考えずにいられなかった。それが結果として、研究という道につながったのだと思います。